様々なアプローチ

セラピストを選ぶとき、技術の流派や療法名で判断する方もいらっしゃるかと思います。
以下、カウンセラーのたかむれけんじさんがご自身のサイトにて、心理療法の紹介をしているところから引用します。

しかし現場の実情からすると、判断基準として十分ではないと考えています。
もっと大切な要素があるのです。

ひとつはカウンセラーの人間性。
もうひとつは専門性です。

この二つを兼ね備えていて、初めて信頼感を持っていただけると思うからです。

信頼関係が不十分なままいたずらに療法だけを行っても、手応えを感じる結果にはつながりません。
これは、身体面からのアプローチでも同じだと考えています。

例えば、鍼灸。

私は信頼できる先生から受ける鍼灸の治療には、安心して身を任せられます。
ハッキリ言って、鍼灸の治療はとても心地よく、素晴らしいものです。
ところが、規模の大きいチェーン店などで受けるものには、どうしても緊張してしまい、不安になってしまいます。

鍼は痛いの? お灸は火傷しない?  どれくらいの力量なの? 等々・・・・

これは、鍼灸の奥深い世界をしらない初めての方ならなおさらです。

クライアントさんだけでなく読んでくださる方々が、少しでも不安にならないよう、からだとこころに関する情報発信、紹介をしていきたいですね。

私が1990年代から学んできたのは、代替補完医療の分野では、手技療法に属します。
三軸修正法、温熱療法、伝統療法としての足療術等々・・・・
また、武道・武術による真逆からのアプローチも1980年代より学び、30年に渡って指導を続けています。これは師匠の「壊しかたを稽古するということは、なおしかたを学ぶことにもつながる」という教えがあるからです。

その中でも実際にクライアントさんに対するときに、身体面と心理面でよく利用するアプローチとして2系統紹介したいと思います。

■ヒューマンスキンライン・コンディショニング

整体の中でも有名な野口整体の系統になる河野智聖先生が、2000年代初頭(2006年)に創始された皮膚を軽くなでるだけの療法です。施術が終わった後、ニコニコした笑顔になるということで「ニコニコタッチ®」と呼ばれてます。
その発想の大本は、日本武道の身体性と伝統的な生活の中にあった智慧。
その「和」のテイストと「筋膜」などの研究から、整体的なアプローチをした集大成になります。

●特徴

・ソフトなアプローチ
皮膚を軽くなでるだけで、対応する箇所の可動域が拡がります。

・すぐに効果を感じる
自然治癒力が高まり、苦痛やマイナス感情が短時間で解放されます。

■タッピング各種

・感情解放テクニック:EFT(エモーショナル・フリーダム・テクニック)
・セラピューティック・タッピング(Vタップメソッド)

EFTはエモーショナル・フリーダム・テクニックの略で、アメリカ人ゲアリー・クレイグ氏によって開発されました。
感情へのツボ療法とも言われています。
そしてEFTは、身体の痛みに加えマイナス感情も解消することができます。

非常に使いやすいのが特徴でセルフケア法としても優れています。

●EFTの主な特徴

副作用がない
ツボをタッピングすることで、高まった自然回復力を活用しているだけなので、副作用や害がありません。

すぐに効果を感じる
自然治癒力が高まり、苦痛やマイナス感情が短時間で解放されます。

簡単
どんなテーマ、症状にも同じ8つのツボを使うので、すぐ覚えられます。

1人で出来る
専門家がカウンセリングのツールとして使うこともできますし、一般の人が自分自身に行うこともできます。

応用範囲が広い
思考や感情が関係していること全てに、EFTを用いることができます。

・セラピューティック・タッピング(Vタップメソッド)
こちらは、筋膜やより深い深層筋にまでアプローチできるタッピングです。
ニコニコタッチ®や、他の療術との組み合わせによって相乗効果を得ることができます。